いつかどこかで聞いた言葉。
「俺から音楽をとったら、後には何も残らねえ。」
いつかどこかで聞いた言葉、台詞。
実際、俺もそんな風に思ってたこともありました。
でも今は、そうではないと思ってます。
俺から音楽とっても、音楽を抜いた俺が残る。
大事なものはなくなってても、今まで生きてきた俺は、確かにあるんです。
音楽って、完全に独立したものではないと思うんですね。
たとえば、自分の気持ちを歌にした場合。
まず「自分」があって、それから自分の「音楽」が生まれる。
音楽しかない人間の音楽ってのは、何か大前提が違うような気がするんです。
「特技」や「とりえ」についても同様。
「俺には何のとりえもないから・・・」みたいに言う人、いっぱいいる。
とりえなんかなくっても、ちゃんと素敵な人はいっぱいいるんです。
特技が凄いから、その人が凄いわけでもないと思うんです。
「スキル」や「キャラクター」なんてのは、触媒みたいな性格のものだと思う。
より自分が望んだ自分になるために、「スキル」や「キャラクター」や「アイデンティティ」を磨いていくんだと思います。
欠点を売りにする人種は俺は好きではないんですけども、
自分の欠点を認めて、なかなかうまくいかなくても改善しようとする人。
これって、凄く素敵な人じゃないですかね。
昔から音楽ばっかりやってきた俺なんですけども、俺にあるのは音楽だけじゃない。
それを通して、楽しんだり、悩んだりした結果が、今の俺なんだと思います。
理想は常に頭の中へ。
うまくいかなくても、悩んでも、不安でも、理想に近づいていきたいと思うこと。
なかなか行動に移せない時だってあるけど、そんな時は、せめて行動したいという気持ちを持つこと。
ほらね、自分ではきっと気づいてないけど、
何もしないうちに諦めてるより、ずっと理想に近づいた、素敵な人間になってるんだよ。
そんなことを考えてます。自分へ、誰かへ、届け。