「ありがとう」と「さよなら」を君に伝えて、俺は明日へ向かうよ。

君にさよならしなきゃならない。

俺だって寂しいんだよ。



前からちょっと憧れてた君にあったのは、とある人のおかげで。

突然のチャンスだったから、俺も少しとまどって。

あった当初は、しばらく眺めてるだけだった。

思い切って、口を開いてみたのは、つい最近のことだった。



それからは楽しい毎日だった。

君にあうのを、いつも楽しみにしてた。

「黒か白か」ではない君は、

「可もなく不可もなく」な存在なんかじゃなかった。

赤い顔した君は、それでも誇らしげで。

そんな君に、僕は顔を赤くしてた。



ただ時間は穏やかに流れて。

次第に寒くなっていく季節だけど、楽しくて暖かい夜だった。



だけど、君は空っぽになってしまった。

間違いなく、俺のせいだ。俺しかいない。

胸がしめつけられる。



もうこんな時間だから、俺は明日へ向かう。

ありがとう。そして、さよなら。









































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