生と非生、第二回。
前回まででスタイルの違いみたいな話までしたんでしたかね。
んでは、俺が考える生/非生の、メリット/デメリットについて。うあー、なんか最近書いた講義のレジュメみたいだなあ。
生演奏
メリット:細かなニュアンスが出しやすい。アドリブが利く。周りの影響でスタイルを変えられる。曲の編集がしやすい。ライブごとにスリルあり。
デメリット:きちんとした形の音楽にするにはある程度の技術が必要。レコでは一発のミスが全体に影響する。
打ち込み
メリット:非情に細かい設定が可能。リズム・音色・テンポが自由にいじれる。何度でも納得いくまでやり直せる。ライブでも全くミスなし。いつでも同じ状態の音が出せる。
デメリット:アドリブが一切利かない。突発的なアレンジや曲構成変更が出来ない。打ち込んだ後は変化しないので面白みに欠ける部分あり。慣れるまでは設定が難しい。
ってなとこでしょうかね。
要するに、生楽器での演奏はそれなりに音や楽器に対する鍛錬が必要です。上手くなれば上手くなるほど曲に対する自由度は増してくる。
ジャズプレイヤーとかはほんとにアドリブの嵐ですが、ただ自由なだけでなく、きちんと決められている「根源」に則ってプレイしているわけであります。
非情に頭を使う、ハイレベルな文化だと思ってます。
対して、打ち込みは機械をいじれる人間であれば音楽が出来るというもの。
ドラムが叩けなくても、ピアノが弾けなくても、ドラムやピアノの表現が可能になるわけです。しかも、テンポ350で16ビートを12分間続けるっていう、人間には不可能な荒業も出来てしまう。
細かいニュアンスにこだわれば、これまた非情に完成度の高い音楽が創れる土壌なんですね。
自分だけで作ってる音源に関しては、今は打ち込みはドラムのみです。あとの楽器は全てが生演奏となります。
正直、めっちゃくちゃ効率悪いですよ。一人で全部やるってのは(笑)。
ただ、アイデアが浮かんで、自分で表現出来るんなら自分でやってしまおうというコンセプトでやってるので、これは自己鍛錬になるなと。
いずれは自分の曲へのアプローチも変わってくるんでしょうね。どっちかに偏るかもしんないし、半々ぐらいに混ざるかもしんない。
ともあれ、まずは頭の中に浮かんでくる音なり、曲なりを外に取り出してやらないといけない。このプロセスは絶対です。
生と非生についてはこのへんにしておきましょう。次回のネタはまだ未定。