現在のBGM。そっから先のこと。

22時30分のBGMは、斉藤和義の「ウナナナ」でした。



斉藤和義、とてつもなくたくさん曲を世に送り出してます。

そのバラエティーの多さには舌を巻く。

フルバンドでやってる時もあれば、ギター一本で弾き語りもしてしまう。



実のところ、俺はギターやピアノ一本の弾き語りについては、

まだその良さを捉えきってないんですけども(暴露していいんかいな・・・)、

斉藤和義は別格。

聴いてて飽きない、とかそんなレベルではなくて。

気づいたら曲が終わってる、という感じですかね。

別に難しいことやってるわけではないのですが、

逆に、それだけ歌やギターに込められたモノが大きいんでしょう。

俺も弾き語りの良さ、すばらしさをもっと追求しなくちゃね。



通常盤アルバムはフルバンドで録ってありますけども、

これは生楽器のみで出来てる曲がほとんど。

奇をてらったアレンジはほとんどないし、味付けは実にシンプル。

それだけに、和義さんの歌に耳が向きやすいし、

楽器メンバーの各々が際立ってます。



いずれにしろ、「何を聴かせたいのか」ってのを分かってるんですね。

俺の場合、どうもゴテゴテ余計なものをつけたがります。

まるで、「まずいとこは耳をこっちに逸らそう」と言わんばかりに。

や、そういう意図でアレンジやってないんですけどね、俺としては。。

斉藤和義を聴いてると、自分がまだまだ、

シンプルな音で引き込む、というのを怖がってるように思えてきます。



そして、色々話が回り道しましたが、これが一番書きたかったこと。

どうしてこんだけ多彩なことやってても、ちゃんと「斉藤和義」でいられるのか。

そりゃ和義さんが作った曲だからだよ。

和義さんが歌ってるからじゃんか。

や、そうなんですけど(笑)。



根っこの部分の音楽は一つだから、かな。今聴いてて感じたんです。

「歩いて帰ろう」のような、どポップもあるし、

「寒い夜だから」「さよなら」のようなジャズもある。

でも、この人の心臓部は、やはりロック。

それがどの曲にも根付いてるから、斉藤和義なんだろうなあ、って思います。

ギターの音が歪んでるからロック、とかそんな区別じゃないですよー。

匂い、というかね。感覚のことは説明しづらいなあ。



俺は、と考えますと、根無し草。

マルチとは名ばかりです。器用貧乏というやつです。



根っこを生やそう。ここ半年ほど、ずっと考えてることです。

ちゃんと根っこを生やして、倒れない木を育てる。

そこからなら枝をいくらでも広げていいじゃない。