昔の音源を聴いてみる。


今から2年以上前、「異常≒日常」というフルアルバムを発売しました。

11曲で¥1,000という徳用アルバムです。


当時の自分なりに練りこんで作った作品なんですけども、

今聴いてみると、やはり幼い。そして、つたない。

歌にも迫力はないし、演奏技術もまだまだです。


ただ、今よりアイデアが多いというか、なんというか。

手探りなゆえの奔放さがある。

「こうしてやろう、ああすれば面白いんじゃないか」みたいな、

当時の意気込みがよく見えるなあ、というのを、素直に感じます。


どうすればリスナーが気に入ってくれるだろうか、という考えは、

今の自分にとっては、大きなところです。正直ね。

媚びるつもりは今でもないんですけども、曲に込める自分度数のようなものが、

昔と比べると、少し減ったんじゃないかなあ、という気分。


この「異常≒日常」を作った当時は、そんな考えは、おそらく、

ほとんど頭になかった。

「こんな曲が出来たんだー。」ってのを、そのまんま聴いてもらってる感じ。

音楽性のベクトルなんてないようなもんでした。


が、これはこれでまとまってるような。

未だに課題の一つとなっていて、とてつもなく大それた望みなんですけども、

小田貴音」というジャンルを作ってしまえば、何をやってもいいんじゃないかなあ、という野望があります。

今はとても出来たもんじゃないですけども、どんな雰囲気の曲を作ったとしても、

まぎれもなく俺の曲だよ、ってのを、受け入れてもらえるような。

そんでもって、何より自分が「ああ、これでいいんだな」って思えるような。

そんな風に、音楽と関わっていけるといいですね。


初心忘るべからず。

昔のつたない音源が、改めて教えてくれました。